小沢氏側への裏献金 山崎建設「5000万渡した」 大成側否定「自ら使った」(産経新聞)

 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、国発注の胆沢(いさわ)ダム(岩手県奥州市)の下請け工事を受注した重機土木会社「山崎建設」(東京都中央区)の元幹部らが東京地検特捜部の任意の事情聴取に、小沢氏側あての裏金5千万円を元請けの大手ゼネコン「大成建設」(新宿区)関係者に渡したと供述していることが17日、関係者への取材で分かった。大成関係者は「小沢氏側には渡していない」と否定しているが、特捜部は山崎建設元幹部の供述を重視し、慎重に裏付け捜査を進めている。

 胆沢ダムをめぐっては、水谷建設元幹部らが下請け工事受注の謝礼として小沢氏側に計1億円の裏献金を直接渡したと特捜部に供述しているが、大手ゼネコンの裏献金関与をうかがわせる疑惑が新たに浮上した。特捜部は元請けが下請けに裏金を捻出(ねんしゅつ)させる「裏献金システム」があった疑いがあるとみている。

 山崎建設は胆沢ダム工事のうち、平成16年10月に鹿島の共同企業体(JV)が受注した本体工事を水谷など4社とJVを組んで下請け受注。さらに17年3月に大成のJVが受注した別の工事を他1社とのJVで下請け受注していた。

 関係者によると、山崎建設の元幹部らは、17年の工事を受注するため「大成関係者からの指示を受け、小沢氏側あての裏金5千万円を作って17年に大成関係者に渡した」と特捜部に供述したという。これに対し、大成関係者は5千万円の授受は認めたが、「小沢氏側に渡していない。自分で使った」と供述。両者の供述は一致していない。

 17年3月には民主党衆院議員の石川知裕容疑者(36)が小沢氏から現金4億円を受け取り、陸山会の口座に入金した後、同5月に小沢氏に返金している。特捜部は山崎建設の裏金5千万円がこの原資の一部になった可能性もあるとみて解明を進めている。

 胆沢ダムの工事受注について、特捜部は元請けの指示で下請けが裏金を捻出、元請け経由で小沢氏側に渡っていた疑いがあるとみており、年明けから受注業者の一斉聴取を始めていた。

 山崎建設は20年10月、東京地裁に会社更生法の適用を申請して経営破綻(はたん)した。山崎建設元社長は「そういう事実はない」、大成側は「捜査に関する事柄については差し控える」としている。

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